03. アットホームな雰囲気に満たされる

2015~16年フィギュアスケート、カナダ大会撮影記03. アットホームな雰囲気に満たされる

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私の手元には今、2015年10月29日発行の「フィギュアスケートマガジン2015-2016 シーズンスタート」がある。表紙は『新シーズン開幕! カナダ「オータム・クラシック」現地レポート』とサブタイトルが打たれ、これから始まるシーズンに立ち向かう闘争心溢れる表情の、一枚が選ばれた。
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大会は、静かに、そして時折アットホームな雰囲気が満ちていた。特に表彰式が、そうだった。女子競技の表彰式は、アリーナ入り口の踊り場に急遽作られた場所で行われた。出場していた今井遥選手が2位に入るという好成績を収めたこともあり、多くのファンによる祝福の輪ができていた。なぜか何度も電気が消えるというハプニングが起き、その度におどけてみせるスタッフに笑い声が起こった。
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そこにブライアン・オーサー氏が登場すると、さながらサイン会のような別な輪ができていた。女子競技が終わったという安堵と高揚感も加わり、さながらホームパーティーが開かれているような雰囲気に包まれたのは、ここが地元の人が愛するコミュニティー・リンクだからだろう。
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一方、男子の表彰式はアリーナで行われたので、私も観客席の後ろからその様子を見守っていた。公式行事が終わると、そこでちょっとしたハプニングが起きた。壇上の若い3人が密かに持っていた携帯をかざし、肩を寄せ合いセルフィーを撮り始めたのだ。そのハッピーエンドぶりに、観客席からはひときわ大きな歓声が上がった。こうしたアットホームなところが、笑顔が似合うカナダ大会の雰囲気を象徴していたように思う。

急ぎトロント戻った私は写真の入稿を済ませ、次の撮影旅行の準備に取り掛かった。今度はレスブリッジ。トロント国際空港からカルガリー行きの国内線でカナディアン・ロッキーの麓を目指し西へ向かった。

<写真協力>
ベースボール・マガジン社「フィギュアスケート・マガジン」

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