03.砂糖小屋のソーセージ

メープルシロップ ワンダーランド03.砂糖小屋のソーセージ

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カナダ・オンタリオ州のシュガー・シャック「ウィーラーズ・パンケーキ・ハウス」では、自慢のパンケーキにメープルシロップで甘く味付けしたソーセージが添えられている。

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ここで、メープルシロップの甘味と、ソーセージやベーコンがものすごくあうってことをきちんと説明しておきたい。ただし、口で言うだけでは説得力に欠けるので、実際に自分で料理してみることにした。メープルシロップで味付けしたベーコンとソーセージのサンドイッチだ。

用意するのは、日本でも普通に購入できる「Canada No.1 ミディアム」のメープルシロップ。なかなか手に入らないエキストラ・ライトを前提にしても仕方がないし、実は「ミディアム」の方がコクがあるので料理にはこっちの方が向いているんだ。

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サンドイッチに使うパンは、僕は玄米のパンとか、ライ麦が入っているものをお勧めしたい。パンの香ばしさと、いい具合の固さがメープルシロップの甘味とぴったりマッチするんだ。

柔らかい食パンみたいなのは、ちょっとどうだろうかと思う。メープルシロップが染み込みすぎて少しべちゃっとした感じになってしまう。

ベーコンやソーセージは、普通にスーパーで売っているもので十分。

ベーコンは少し厚みがあった方がゴージャスなので、スライスされたものよりブロックのベーコンの方が僕は好きだ。ソーセージは、ふた袋いくら、みたいな、これまたスーパーにある普通ものでまったく問題ない。

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さて、ここからが僕のオリジナルなんだけど、ある時、たまたま冷蔵庫の中で発見した菜の花をサンドイッチに使ってみたところ、これが偶然にもメープルシロップと抜群の組み合わせだった。

サンドイッチに挟む野菜を探していて、なんとなく「採用」してみただけなんだけど、メープルシロップの甘味と菜の花のほどよい苦味がなんとも言えないバランスを生み出してくれる。

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まずはフライパンでベーコンとソーセージを炒めるところから。

ソーセージは縦に半分に切ってみた。そうするとソーセージから油が出てくるし、ベーコンからも油が出るのでサラダオイルは不要だ。

それから、写真の演出上、フライパンの真ん中に菜の花を置いてみたけれど、既に茹でてあるので本当は炒める必要はないと思う。柔らかくなりすぎてしまうので。

やっぱり菜の花はシャキシャキ感を大切にしたい。あくまで演出と受け止めていただきたい。

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で、ここからメープルシロップを投入する。フライパンの上で温められたメープルシロップが泡立ってくると、台所になんとも言えない甘い香りがふわふわと立ち込めて、空気がおいしいって感じになってくる。

カメラのレンズも曇っちゃって、ベーコンがツヤツヤになってきて、メープルシロップはカラメル色を強くしていって、もうこれは何ともたまらない光景だ。

1つ説明を忘れていたけれど、このサンドイッチには、バターみたいに塗るタイプのクリームチーズを使うのをお勧めしておきたい。

柔らかいクリームチーズをちょっとたっぷりめにパンに塗っておいて、ベーコンやソーセージ、それに菜の花を「サンド」する。

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ちなみにベーコンのサンドイッチの方は、中にツブツブの塩をほんの少しだけふりかけてみた。これで味がぐっと引き締まる。

ソーセージの方はライ麦パンに挟んでみたけれど、これも正解だ。やっぱりパン選びも重要なポイントだ。

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そう言えば、以前取材させてもらったケベック・シャルルボアの日本人シェフ、ハンク鈴木さんは、メープルシロップとワサビを組み合わせた鈴木さんオリジナルのソースについて説明してくれた。

名づけて「ソース・ジブ」。古都・金沢の伝統料理「治部煮」からヒントを得たと言っていた。

菜の花のほどよい苦味やワサビの辛味が、メープルシロップの上品な甘味を一層、引き立ててくれるという点では共通しているのかもしれない。

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「治部煮」は鴨肉を使うから、次に僕が挑戦すべき料理は、ソース・ジブのチキンソテーとか、そんなものかもしれない。

どうせならチューブじゃなくて、本物のワサビを使いたい。

でも、こういう手の込んだことをして長時間、台所を占領していると、怒られるんだよなあ。

せめて後片付けはきちんとやらないといけない。料理というか、これは家庭内で平和に生きていく上での重要な基本動作なんだ。

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