ナイアガラの滝:テーマパークを牽引する赤い遊覧船

レジェンド・オブ・フォールズナイアガラの滝:テーマパークを牽引する赤い遊覧船

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ナイアガラの滝:テーマパークを牽引する赤い遊覧船-イメージ1

ナイアガラの滝の伝説の一部となっている滝下りや綱渡りは究極の自然アトラクションだが、今の時代の私たちが体験できるものではない。でも現在のナイアガラ・フォールズがカナダで最も有名な観光スポットのひとつになっている理由は他にある。それは、まるでテーマパークのようなアトラクションの豊富さだ。それは近年に始まったことではなく、昔から受け継がれてきたものなのだ。

この“大自然テーマパーク”“ナイアガラ・フォールズで最も伝統があり、代表的なのものと言えば、滝壺に接近する遊覧船「ホーンブロワー・ナイアガラ(Hornblower Niagara
)」だ。赤いポンチョを来て楽しむクルーズは、今ではナイアガラ観光に欠かせないアトラクションになっている。

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でも実はホーンブロワー・ナイアガラは新人だ。その前身としてカナダファンに馴染み深いのが、2013年まで運航していた「霧の乙女号(Maid of the Mist)」だ。もともと1846年に運賃を取って人や荷物を川の対岸へ運ぶことを目的に運航が開始されたが、1848年に橋が完成したことにより乗客を失い、観光目的の遊覧船として運航することになった。カナダ滝の滝壺に接近し、轟き落ちる滝の水、驚くほど力強い霧を間近で体感させてくれる。そんな遊覧船は、150年以上にわたって世界中の観光客に愛され続けている。

2013年に霧の乙女号がカナダ側での運航を終了するというニュースが流れた時、多くの霧の乙女号ファンの悲鳴が聞こえてきた。だが、その不安は数カ月後に解消された。2014年5月15日から運航を開始したホーンブロワー・ナイアガラは、これまでの霧の乙女号よりも大きく、そのクオリティをさらに上へと引き上げた。ちなみに霧の乙女号はアメリカ側では運航を続けている。

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ホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズのマーケティング・コーディネーターとして、この遊覧船のプロモーションに尽力しているのがジョアンナ・プレスティさん。彼女は、そのとびっきりの笑顔でホーンブロワー・ナイアガラの魅力を教えてくれた。

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ホーンブロワー・ナイアガラの新しい遊覧船は、700席を有し、視界360度を楽しめるデッキ、水に濡れずに眺めを楽しめる区画、そして売店や洗面所などの設備も加わった。また、8つの言語の音声ガイドも人気の秘訣。もちろん、日本語もあるので、解説を聞きながらナイアガラの歴史に触れることができる。今回は昼間のクルーズだったが、夜になるとカクテルや花火を楽しみながら乗船できるナイトクルーズもおすすめらしい。こんな美しい女性とナイアガラの滝でナイトクルーズを体験できたらどんなにロマンティックなことだろうか。

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そんな空想に酔いしれていると、急に乗客の大声が聞こえ、ものすごい水しぶきが飛んできた。いや、水しぶきというより、シャワーに近いかもしれない。でも大丈夫。この赤いポンチョが守ってくれているので、そんなに服を濡らさずに滝の迫力を体感できる。

それにしても赤いポンチョはよく目立つ。霧の乙女号の青いポンチョとは完全に異なるイメージとなっているが、一体どうして赤なんだろう。そんな疑問をジョアンナさんにぶつけてみた。

彼女は「考えてごらん」と答え、すぐに理由を教えてくれなかった。何故だろう。赤いポンチョの方が、写真を写した時に目立つからマーケティング的にも良いのだろうか。難しく考えている私の顔を見て、笑いながらこう答えた。「ここはカナダだから」と。
「Oh really!?」と大袈裟にリアクションするには、恥ずかしいほどシンプルな答えだった…。

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そして最後に豆知識。このホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズは、2隻のクルーズ船を回しているが、それぞれに名前があるらしい。ナイアガラ・ワンダーとナイアガラ・サンダー。一般公募をして、数千件の応募の中から選ばれた名誉ある名称だ。中央の柱に記されているマークを見れば、簡単に見分けることができる。

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この大自然のテーマパークにはたくさんのアトラクションがあるが、最もシンプルに滝の迫力を体感できるのが、滝の真横にあるテーブルロックから専用のエレベーターで地下38mまで下がり、滝の裏側を歩く「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」だ。暗いトンネルを抜けると、滝の真横にあるバルコニーへ出ることができる。その水の迫力は言葉では言い表せないほど豪快だ。

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このアトラクションの魅力は、滝の迫力を体感できることのほかにもうひとつある。それは、トンネルの中に貼ってあるたくさんのパネルだ。
ナイアガラの滝の歴史や伝説の写真など、貴重な資料が数多く掲示されている。女優マリリン・モンローや英ダイアナ妃など、大物有名人が多数訪れたことを説明するパネルも。

もしかして、この“テーマパーク”では、常に水しぶきを浴びて、濡れなければいけないのだろうか。もちろん、そんなことはない。ナイアガラの楽しみ方は多種多様だ。

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まるで映画のようなナイアガラの滝の伝説の数々。ナイアガラ・フォールズには、ゆっくりと席に座りながら、そんな伝説に触れることができる場所がある。それはスカイロンタワーに隣接するピラミッド型の劇場「IMAXシアター・ナイアガラ・フォールズ」だ。先住民に伝わるナイアガラの神話をはじめ、滝の上での綱渡り挑戦や滝下りに挑む「デアデビル」など、5つの伝説を巨大なスクリーンと迫力満点の音響で楽しむことができる。ハリウッド映画も顔負けの映像と奥深いストーリーは、根強い人気がある。

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さらに館内には「デアデビル博物館」もあり、実際に滝下りに使った樽が展示されている。樽の表面の傷跡を見ると、いかにナイアガラの滝で滝下りをすることが、勇敢であり、かつ無謀であるかがよくわかる。

「本当にこの樽で滝下りをしたのだろうか」そんなことを考えていると、また滝に近づきたくなる。全く私たち人間は不思議だ。

ナイアガラの滝。知れば知るほど面白くなる。

コメント

  • きんこ

    今年の夏ナイアガラフォールズに行ってきました。今回夫にとっては初めてのナイアガラフォールズだったのですが、普段大好きな野球でしか喜んだ姿を見たことがなかったのですが、クルーズ船に乗ってる間見たこともないぐらいエキサイトしており、ナイアガラに住みたいとまで言い出しました。本当に楽しかったみたいです。私もいつかはナイアガラの滝で仕事ができたら…なんて思って思ってしまいました。毎日滝を見れたら幸せです。ナイアガラの滝は本当に人を惹きつける場所だと思います。

  • ろくさん

    本当に一度は行ってみたいと思いました。

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