もっと知りたい ホッキョクグマ

もっと知りたい ホッキョクグマ

お気に入りに追加

【ホッキョクグマ】 ネコ目(食肉目)クマ科

和名:ホッキョクグマ(「シロクマ」とも呼ばれるが、標準和名はホッキョクグマ)
漢字表記:北極熊
英名:Polar Bear
学名:Ursus maritimus

体長:オス~2.5m   メス1.8~2m
体重:オス300~800kg メス:150~300kg
寿命:野生で25~30年(飼育下では43年10ヶ月の記録あり)
分布:北極圏の沿岸域
食べ物:アザラシが9割を占める。ほかにセイウチ、海鳥の卵、クジラの遺骸など。

polarbear01

【メモ】

学名は「海の熊」を意味する。その名の通り、沿岸域に住み、泳ぎや潜りも得意。
陸上の肉食動物としては最大。系統的にはヒグマに近い。
カナダでは、ビーバーに代わってホッキョクグマを国獣にしようとの動きもある。

極北の王者

極北の王者

ホッキョクグマの親子

polarbear03

polarbear04
polarbear05
polarbear06

妊娠したメスは、10~11月、海辺を離れ、内陸の森などに穴を掘って、冬ごもりを始める。11月末から1月上旬に出産。子どもの数は1~4頭だが、2頭のことが多い。
4月頃、母子は穴を出て、海岸に向かう。オスは、子育てには参加しない。母子グマに出会ったオスは、子グマを襲って食べることもある。

polarbear07

子グマは2~3年間、母親と暮らす。

なぜチャーチル周辺に集まる?

polarbear08

ふだんは単独で暮らすホッキョクグマ。ところが、毎年10月下旬、チャーチル周辺には900頭ものホッキョクグマが集まる。一体、なぜ?

polarbear09

11月から翌年の7月までのおよそ8ヶ月間、ホッキョクグマは氷の張った海の上でアザラシを狩って暮らす。

polarbear10

7月、気温が上がり、海の氷がなくなる。ハドソン湾に散らばっていたホッキョクグマは、各地で陸に上がる。

polarbear11

ハドソン湾で真っ先に氷が張るのは、チャーチル周辺。そこで、クマたちは、できるだけ早くアザラシ狩りをしようと、チャーチル周辺に集まってくる。

では、なぜチャーチル周辺が真っ先に凍るのだろうか?それには、3つの要素が関わっている。

チャーチル川河口。南岸から北岸を臨む。左側が川、右側が湾。

チャーチル川河口。南岸から北岸を臨む。左側が川、右側が湾。

要素のひとつは、チャーチル川など河川から流れ込む、大量の真水。真水は海水より早く凍る。

あとの二つは、反時計回りの海流と、地形。川からの真水は、海流により湾にそって運ばれ、突き出した地形のチャーチル付近に溜まっていく。チャーチル川より北にも大きな川はあるのに、チャーチル周辺が先ず凍るのは、このため。

歩く冬眠

polarbear13

海に氷の張らない7月から11月までのおよそ4ヶ月間、ハドソン湾のホッキョクグマはほぼ絶食の状態にある。そのため、冬眠中のヒグマなどと同じように、体温を下げ、体のあらゆる機能を遅くすることで、エネルギーを節約する。体は冬眠状態なのに動きまわれるため、「歩く冬眠(walking hibernation)」と呼ばれる。この状態で、上陸した地点からチャーチル川河口付近まで、数百キロも歩いてきて、さらに、氷が張る11月まで、チャーチル周辺で、空腹のまま待ちつづけるのだ。

けんかするオスのホッキョクグマ。本気で戦っているのではなく、いわば、遊び。「空腹を紛らわす行動」だと考えられている。

けんかするオスのホッキョクグマ。本気で戦っているのではなく、いわば、遊び。「空腹を紛らわす行動」だと考えられている。

コメントを残す