ケベックへ

カナダ - 150年 街道をゆく

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ケベックへ

ニューブラウンズ ウィック州を越えて、ケベック州に入りました。

ケベック州に入った途端、標識も何もかも全てフランス語になります。英語併記もありません。お店でもフランス語のみです。

トランス・カナダ・トレイルはケベック州に入ると一旦途切れるのですが、州境からケベック・シティの途中にも、歴史的な街道があります。それが「王の道」です。

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一見するとただの小道ですが、1600年代に開通した北米最古の公道です。住宅も昔ながらの石造り、独特な三角屋根です。

特徴としてはカーブの連続で、真っ直ぐな箇所というのがほとんどありません。日本の城塞都市には、敵に攻められたときのことを考え、わざとS字にしている道がありますが、そうした意味もあるのかもしれません。また調べてみます。 

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↑「王の道」沿いにはいろいろと見所がありますが、その一つが「シェ・マリー」というパン屋さん。  

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昔ながらの製法、薪による焼窯でパンを焼いています。

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 ↑これが150以上前から使われていたパン焼き窯。「王の道」沿いにあるのですが、注意して見ていないと通りぎてしまいます。

 

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彼女が現在の店主マリーさん。お客さんが来ると、手作りのメープル・バターでもてなしてくれます。

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メープル・バターというのは、まあ一言でいえば「メープル風味のバター」なのですが、ねっとりとした食感が特徴です。「ヌテラ」という、チョコとヘーゼルナッツで出来た欧米のチビッ子が大好きなクリームがあるのですが、そのメープル版といったところ。とてもおいしかったです。 

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基本的には右に見える各種の食パン系がウリなのですが、観光客はなかなか一斤が買えないので、手軽に食べられる菓子パンも売っています。 

 

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これが手作りのメープル・バター。600円ほどです。お土産にちょうどいいのですが、ぼくはまだ旅の途中なので買えず……。これは正直いって、本当に欲しかったです。メープル・クッキーで我慢です。

 

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シェ・マリーを訪れた、「歴代のガイドさん」の写真バッジ。なぜかお客さんは一部だけで、基本的にはガイドさんの写真なのです。ここに飾られれば、ケベックのガイドとして認められた、ということになるでしょうか。

 

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かなりの年代もので、バスがとても古いです。しかしここ(シェ・マリー)だけが全く変わっていないので、奇妙な気分になります。

 

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「王の道」を抜けると、大きなモンラシー滝が出てきます。ちょっとわかりづらいですが、滝の上のつり橋に人がいます。それと滝の右側に、登っている人たちの列が見えるのがわかりますか?  ちょっとしたハイキングが楽しめます。

 

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そして、ここが北米三大巡礼地の一つ、サンタンヌ・ド・ボープレ教会です。キリストを生んだ聖母マリアの母、聖アンヌの教会です。サン・アンヌ=サンタンヌなので、フランス語で「ボープレにあるサンタンヌ」という意味ですね。

 

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ここは足の悪い人が治ったという奇跡がおこった教会とされ、実際に治った人が杖などを置いて行くので、それらも祭られています。

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北米のキリスト教という、プロテスタントが多数派なのですが、ここカナダ東部は北米の中でも植民地の歴史が古いので、カトリック系が多いです。

実はぼくはカトリック教徒なのですが(今は信仰をもっていませんので、「元」ですが)、この奇跡というのはカトリック信仰があるところでは大体あって、例えば日本にも「赤い涙を流すマリア像」というのがあります。

偶像崇拝を禁じているイスラム教とは正反対に、カトリックではいろんな像はもちろん、こういう「奇跡」も各地にあって信じられているというのも、カトリックの特徴の一つですね。

 

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ケベック・シティが見えてきました。今は近代的なビルが目立ちますが、北米唯一の城塞都市(城壁に囲まれた都市)があるだけに、「セントローレンス川に突き出た要塞」にも見えます。

 

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フェリーの上あたりに、ケベック・シティの象徴でもある城ホテル、フェアモント・フロントナックが見えます。

ここでは分かりやすいように「ケベック・シティ」と書いていますが、実際には「ケベック」といえば「ケベック・シティ」のことになります。

都市の規模としてはモントリオールの方が上ですが、モントリオールは移民が多いので、ケベックらしく?ありません。そうした意味では、このケベック(ケベック・シティ)こそ、まさに「ケベックの中のケベック」といえます。

次回はこの城塞都市、ケベックに入ります。 

 

コメント

  • 和ちゃん

    来年、ニューヨークからカナダ東部を予定しています。色々リポートを有難うトロントのお店の名がわかればお教えください。旅の安全をお祈りしておきます。

    • 上原善広

      トロント編は今期のラストに掲載しますね。お店はたくさんあるので迷いますが、とりあえずはセント・ローレンス・マーケットの中にある厚切りベーコンサンド(小さな市場なので、歩いてるとすぐにわかります)と、隅っこの出入り口付近にあってわかりにくいですが、小さなコーヒー専門店があり、そこで入れてもらったコーヒーがお薦めです!
      http://www.ontariostyle.com/toront02/02.html

  • 川口伸彦

    はじめまして。
    今日何となく、なれないスマートフォンで自転車で自分と同じルートで旅をした人がいないか気になって調べていたらこちらにあたりました。
    僕は十年以上前の冬にイエローナイフからマッケンジーを縫ってタクトヤクタックまで自転車で走破しましたが、途中一ヶ所、アイスロードや道が途切れた部分を飛行機で抜けてしまったし、旅の動機やスケールも上原さんとは比べようのないものではありますが、いつかお互いの旅の話でもしあえたらな、と思います。
    どうぞ、ご無事で旅を終えて下さい。

              毎日集大成   
                    川口伸彦 

    追伸  もし、低温による自転車やキャンプ道具などのトラブルで困るようなことがあったら、微力ながらお力になれることがあるかもしれません(自分がさんざんな目にあったため)。その時はダメもとでお声がけ下さい。

    • 上原善広

      大丈夫ですよ、ぼくもトランス・カナダ・トレイル以外は、バスと飛行機を駆使しています! ぼくのは単に、やたらと壮大なだけです(笑)。ありがとうございます、今後もよろしくお願いいたします!

  • さかはら あつし

    OJC2/FJC2の自転車をググって、ここにたどり着きました。

    いいですね。頑張ってください!

    さかはら

    • 上原善広

      いやー、名車ですよね。旅ごころをくすぐる自転車です。書き込みありがとうございます。ちょっと更新が遅れてしまいましたが、また時々のぞいてみてくださいね!

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