カボット・トレイル最終回

カナダ - 150年 街道をゆく

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カボット・トレイル最終回

カボット・トレイルも、ついに最終回となりました。

カボット・トレイルには、いつくかのハイキングコースがあるのですが、その一つには樹齢350年という、メープル(カエデ)の原生林を歩くコースがあります。

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あまり太いのはありませんが、いたる所、メープルばかりです。

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コースはこんな感じです。全部で10~15分くらいのコースなので、ちょっとした散歩にいいです。

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新緑の季節を満喫。紅葉の時期がもっとも良いらしいのですが、ぼくは人が多いところが苦手なので、この時期に訪れて良かったと思いました。他には誰も歩いていません。

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けっこう大きな倒木もあります。写真が下手なのでよくわからないかもしれませんが、実はこういう木がそこら中にあるのです。しかし、あまりにも木々が多すぎて、ぼくの技術では倒木しか写せませんでした。。。

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これは、当時のスコットランドの羊飼いの小屋を再現したものです。このカボット・トレイルのあるノバ・スコシア州は、ラテン語で「新しいスコットランド」という意味です。

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小川を渡って、ちょうど一周するところです。

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鳥の鳴き声しか聞こえませんが、プリンス・エドワード島と違って、大型の野生動物が多いところなのですが、そんなことも忘れて、ぼんやりと散策できました。

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緑が本当に濃くて、このような幻想的な森は久しぶりに見ました。ぼくは色の中では、特に緑色が好きなのですが、非常に奥深い緑で、ちょっと怖いくらいでしたね。

 

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また道路に戻って、カボット・トレイルの終着に向かいます。

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左回りでトレイルを行くと、折り返し地点を越えた辺りから大きな谷になります。

ここも紅葉の時期はすごいそうです。原生林なので、それは見事でしょうね。こちらの紅葉は、日本のと違って真っ赤というのが少ないそうで、また独特の味わいがあるそうです。しかし、ぼくはこの一面の新緑で大満足です。

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滝もちらっと見えました。

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最後の山道です。ラスト・スパート!

 

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岬をまわりきり、視界が広がると、大西洋が見渡せました。少し雨に降られましたが、この日は何とか天気に恵まれて良かったです。風がまだ冷たいです。この彼方の沖合は、タイタニック号が沈没したところでもあります。

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ようやく激しいアップダウンから解放されました。豪快かつ、爽快な風景です。

 

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フェリー橋に到着。カボット・トレイルも何とか走り切りました。

この辺りは入江で、数百メートルだけ向こう岸と離れているだけなのですが、潮の満ち引きの関係か、橋が架けられておらず、今でもこうしてフェリーが橋の役目をしています。およそ5分ほどの船旅で、7ドルでした。

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渡ってから写真に撮りましたが、対岸から対岸までは、500メートルないかな?くらいの短さです。向こうに見えている平らな小山が、ケープ・ブレトン(カボット・トレイル)です。

ここはその付け根にあたるのですが、この辺りは入江が複雑に入り組んでいます。実はフェリーに乗らなくても道は続いていて、結局は合流するのですが、かなり険しい道になるため、抜けるのに自転車だと1日、車でも1、2時間は余計にかかるため、フェリーは地元の人にも利用されています。

さて、カボット・トレイルを無事に終えて、近くの町のモーテルに入りました。今日はカボット・トレイル記念ということで、田舎町のレストランで自分へのご馳走です。

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もちろん、前菜はシーフード・チャウダーとガーリック・トースト。チャウダーは大好きなので、もう数年は食べなくてもいいくらい、食べまくりました。作り方も大体わかってきたので、帰国したら再現したいと思っています。

もともとぼくは料理好きで、行った国の料理は大体、ものにして帰っていました。といっても作り方を教えもらったりするわけではありません。コツは「これは」と思った料理があったら、違う店で同じ料理を何度も食べるのです。

ただし、その国に最低でも1か月はいないと駄目です。その間に「もう数年は食べなくてもいいな」と思うくらい食べておくと、その味を体で覚えるので、大体は再現できるようになるのです。これは特技になるのかな? 

だけど最近は仕事以外は何もしないようにしていることもあり、料理も日本では久しく作っていません。しかしこのカナダでは、写真に紹介していない所では大体、自炊しているので、それもまた楽しくていいです。

 

また、キャンプしたときの自炊で得意な料理は、ベーコン入りラーメン(!?)です。これは20年前、ぼくが徒歩で北米大陸を縦断したときに編み出した料理なのですが、すべての人に気味悪がられます(^^;) 

今回、20年ぶりに作ったのですが、なぜベーコンとラーメンなのか? 

まずベーコンは、冷蔵庫に入れなくてもアラスカやカナダでは涼しければ結構もつためと、焼くときに油が要らないので、常備していたのです。あとラーメンは、北米で唯一、どんな田舎町でも手に入ります。

ラーメンを作るときは、健康を考えて野菜をたくさん入れて煮込むのですが、そうすると、どうしても味が薄くなってしまうため、ついでにベーコンを入れるとコクも出て、塩味も出るのでスープが薄くならないのです。まあ、保存しやすい食材でアレンジしたキャンプ料理ですね。物価の高い、北米限定の自炊料理です。

気味の悪い自炊の話はこれくらいにしておいて、今夜のメインは、ポーク・リブのBBQにしました。

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ワインで独り、乾杯しました。前にも書きましたが、付け合わせのコールスローがとてもおいしいです。BBQも一見すると食べにくそうですが、ナイフとフォークでも簡単にほぐれるくらい、柔らかかったです。

ぼくのデビュー作「被差別の食卓」で紹介した黒人のポーク・リブは、骨から外してツナ状にしたのをバーガーにして食べていたのを思い出しました。このひと手間が、ソウルフード(アメリカ黒人料理)なのでしょう。どちらが良いかという話ではなく、料理というのはその土地の精神性が出ていると思います。

ぼくは「その国の料理をもう10年はいらないと思うまで食べる」ことで、その国と馴染むように思います。自分の体の中に取り込んむことは、物理的にも理に適っていると。

 

コメント

  • Kosumi Tomoko

    カボット・トレイルは壮大で、人が小さく感じますね。この大きなスケールの中を自転車で走るってすごいことです。
    林の中の鳥のさえずりもきっと美しいのでしょうね。6月も気が付けばもう終わり。
    ところで、カナダのクラムチャウダーはおいしそうですね。ベーコンのラーメンも・・・
    「被差別の食卓」の中の食べ物は、その地で暮らす人々の思いも、味に組み込まれているのですね。
    私は夏休みに、大坂に帰省するので、本屋さんを覗いて、「被差別の食卓」を手に入れます。
    楽しみです。

    • 上原善広

      コメント、ありがとうございます。PEIと違って、またワイルドなカナダを体感しています。クラムチャウダーは本当においしいですが、日本で再現してもあれ?ってなったりするから、料理は不思議なものですね。ベーコン・ラーメンも、日本では絶対にしないのですが、20年ぶりに作って懐かしかったです。「被差別の食卓」は早い人なら4時間くらいで読んでしまう?くらい軽い読み物なので、ぜひ手にとってみてくださいね。

  • noriko

    お疲れ様でした!8月末にケープブレトンに10日ほど行くんですが、わくわく度がアップしました。

    • 上原善広

      ケープ・ブレトンに10日間とは羨ましい! そういう旅のことを「贅沢な旅」というのだと思いますよ。最近は天候不順ですが、紅葉が始まってるといいですね!

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